世界中から叛かれた主人公を支えたのは、できすぎた味方たちだった
対象作品俺にはこの暗がりが心地よかった星崎崑
この記事は軽いネタバレを含みます。
ひとことで
変則型の異世界配信もの。人間不信になった主人公が、肉食系ヒロイン達に囲まれながら配信の1位を目指し、ピンチを乗り越えていくお話。
感想
幼馴染のナナミが殺され、訳もわからず異世界に飛ばされたヒカル君が、幼馴染殺しの汚名を受けながらも生きていくお話。本作では神が選んだ1000人が異世界へ転移すると発表され、代わりに転移したい人間が候補者を殺す事件が多発していました。ヒカル君はその巻き添えでナナミの代わりに転移した立場です。異世界の様子は現実世界に中継され、視聴者からメッセージも送れるため、「殺したのはヒカルでは」という憶測が広がり批判が殺到。これが人間不信の直接の原因です。
ボリュームは控えめで書籍は5巻で完結済み。テンポが早く苦難も多いため、息つく暇なく一気に駆け抜ける印象でした。
個人的にはもう少しまったり回を入れてボリュームを増やしてほしかったですが、その分マンネリ化は一切ありませんでした。
あとはヒロイン達(当然ハーレム物です)のキャラが立ってるのが良かったです。主人公にぐいぐい来る、愛情表現が過剰気味な"肉食系"ヒロインが多いのもこの手の作品らしくて好みでした。もう少しヒロインにフォーカスしたエピソードが欲しかったところです。
こういう人に合いそう
感想でテンポやマンネリについて触れましたが、本作は主人公のヒカル君が物理的にも精神的にもピンチに陥る機会が多く、それがハイテンポで訪れるので、しんどい気分になる人もいるかもしれません。
配信物あるあるで掲示板回が多く、そこで裏事情を語るスタイルなので、そういうのが好きな人は楽しめると思います。
一方で、ヒカル君の周囲には都合の良い人物が揃い過ぎている感はあります。妹たちがかなり優秀で、裏で色々動いてくれている設定で、資金も伝手も持っています。主人公が無双しない分、こうした"できすぎた"サポートで物語が進みますが、恐らくこの作品にたどり着く人はそこは気にしない人が大半だと思います。
ネタバレ(押すと開きます)
とにかくヒロインズですね。すごく個性的で良いと思います。異世界で出会う女騎士のリフレイアをはじめとするメインヒロイン3名(どこまでがメインかは悩ましいですが)はもちろん、妹たちやリンクス(猫人間)のグレープフルーもキャラ立ちしています。
物語途中、神の企画で「視聴者1位になれば蘇生アイテムがもらえる」イベントが用意され、ヒカル君はナナミを生き返らせるため配信1位を目指すことに。その末、リフレイアのためにナナミの蘇生を諦めたあたりで不覚にもうるっときてしまいました。